失物
失物では、多くの場合に妻財を物として見ます。現れているか、伏しているか、何に覆われているか、外へ動いたかを見ます。
古典の根拠
ここでは古典の文を短く引き、現代の読者が六爻の盤でどう使うかを説明します。原文を長く並べるのではなく、判断に必要な部分だけを扱います。
『卜筮正宗』
“失物静安家未出。”
失物では、多くの場合に妻財を物として見ます。現れているか、伏しているか、何に覆われているか、外へ動いたかを見ます。
まず見る爻
| 項目 | 読み方 |
|---|---|
| 妻財 | 失くした物 |
| 伏神 | 見えない、覆われる |
| 飛神 | 覆っているもの |
| 父母 | 袋、引き出し、書類、切符 |
| 玄武 | 暗所、隠れ、盗失の象 |
場面別に見るチェック表
場面ページでは、用語の意味が問いによって変わります。官鬼は仕事では職位になり、健康では病象になり、争いでは公的な圧力になります。先に場面を決めないと、同じ爻を別の意味で読んでしまいます。
| 層 | 確認すること |
|---|---|
| 問いの文 | 何を聞いていて、何を聞いていないか |
| 用神 | その事柄を代表する爻はどれか |
| 世爻 | 自分が受け取れるか、耐えられるか、動かせるか |
| 応爻 | 相手、場所、会社、医者、相手方、環境がどう出ているか |
| 月建日辰 | 重要な爻が扶けられるか、冲されるか、空破になるか |
| 動爻 | 変化、助け、妨げ、遅れを作る爻はどれか |
強い爻は、それだけで吉ではありません。何の問いで、誰に作用し、どの爻を助けるか傷めるかまで見て、はじめて意味が定まります。
読み方の要点
用神だけを孤立して読まず、世爻、応爻、月建日辰、動爻と合わせます。単独では良く見える爻も、世爻を冲したり回頭克したりすれば読みが変わります。
よく出るサイン
- 用神が月日から助けを受けると、力を持ち現れやすい。
- 動爻が用神を克すれば、圧力、遅れ、妨げを見ます。
- 用神が空亡や月破なら、未実、弱り、遅れを見ます。
注意したいこと
静かで助けを受ける物は、近くにある、または何かに覆われていることがあります。盗難と決めつけるには、卦と現実の証拠が必要です。
小さな例
失物の問いでは、まず用神を定め、世爻に届くかを見ます。用神が強くても他の動爻に遮られるなら、物事はあっても得にくいと読みます。
よくある質問
失物では何を中心に見ますか?
まず表の役割を確認し、問いに合う用神を選びます。広い問いでは補助的に見る爻も必要です。
用神が強ければ必ず良いですか?
いいえ。強いとは力があるという意味で、その力が世爻や用神にどう作用するかで判断が変わります。
月建日辰はどう関わりますか?
用神や動爻が今の時期に力を持つか、冲されるか、空亡か、後で動くかを見る材料になります。
六爻だけで現実判断を置き換えられますか?
静かで助けを受ける物は、近くにある、または何かに覆われていることがあります。盗難と決めつけるには、卦と現実の証拠が必要です。
初学者が避けるべき読み方は?
一つのラベルだけで決めることです。問い、用神、世応、月日、動爻へ必ず戻って読みます。