用神
用神は、問いそのものを代表する爻です。六爻判断の中心になります。
古典の根拠
ここでは古典の文を短く引き、現代の読者が六爻の盤でどう使うかを説明します。原文を長く並べるのではなく、判断に必要な部分だけを扱います。
『増刪卜易』
“用神,即前各类之用神也。”
用神は、強い爻を見つけて選ぶのではなく、問いの種類から選びます。強い爻でも問いを代表しなければ中心にはなりません。
卦の中での見方
| 項目 | 読み方 |
|---|---|
| 財の問い | 妻財爻、世爻は受け取る力 |
| 文書・契約 | 父母爻 |
| 病の問い | 官鬼と世爻、子孫は治療や緩和 |
| 仕事・資格 | 官鬼、文書は父母 |
卦盤の層を分けて見る
六爻の用語は、単語だけで読んでもあまり役に立ちません。一つの爻には、位置、支、六親、世応、月日、動きが同時に重なります。下の表は簡略図ですが、判断で見る順序をつかむ助けになります。
| 層 | 確認すること | 意味 |
|---|---|---|
| 爻位 | 初爻から上爻まで | 近い、遠い、内側、外側、早い、遅いを見る |
| 納甲の支 | 子丑寅など | 五行、冲、空亡、応期の手がかりになる |
| 六親 | 父母、兄弟、子孫、妻財、官鬼 | 問いの中で何を代表するかを決める |
| 世応 | 自分側と相手側 | 物事が自分へ来るのか、相手側に留まるのかを見る |
| 月建日辰 | 扶助、冲、空、破 | その爻が今働けるかを見る |
| 動爻 | 動いた爻と変爻 | どこで変化が起こるかを見る |
読む順序
役割、強弱、作用を分けて読むと、判断が崩れにくくなります。役割は何を代表するか、強弱は力があるか、作用は助けるのか傷めるのか、隠すのか遅らせるのかを見ます。
- 問いを一文で定めます。
- 起卦と装卦を先に済ませます。
- 問いの種類から用神を取ります。
- 世応で自分側と相手側を分けます。
- 月日、空破、動爻を最後に重ねます。
読み方の要点
用神は、強い爻を見つけて選ぶのではなく、問いの種類から選びます。強い爻でも問いを代表しなければ中心にはなりません。
間違えやすい点
用神が旺じていれば常に良いわけではありません。病占で官鬼が強ければ、病象が強いこともあります。
小さな例
簡単な読みでは、用神が用神または世爻に触れているかを見ます。主題に触れなければ、背景として扱います。
よくある質問
用神とは何ですか?
用神は六爻盤の一つの層です。卦宮、六親、世応、月建日辰、動爻と合わせて読む必要があります。
用神はいつ見ますか?
卦が正しく立ち、問いと用神が定まった後に見ます。単独で先に読むと判断がぶれます。
用神だけで吉凶を決められますか?
決められません。用神や世爻にどう作用するかを見て、初めて意味が出ます。
初学者が間違えやすい点は?
用神が旺じていれば常に良いわけではありません。病占で官鬼が強ければ、病象が強いこともあります。
次に読むべきページは?
用語索引、用神、月建日辰を合わせて読むと、判断が単語だけで止まりにくくなります。