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時殺帰庫

時殺帰庫(じさつきこ)は、「時上一位貴(じじょういちいき)」格局の中でも、特に特殊かつ強力な形の一つです。その本質は、時柱(じちゅう)に独占して存在する七殺(しちさつ)が、自らの「墓庫(ぼこ)」に座す、あるいは深く隠れていることにあります。墓庫とは、エネルギーを蓄え、変化させる場所です。七殺が墓庫に帰る様子は、まるで猛虎が山林に戻り、宝剣が鞘に納められるようなもの。表面上はその力が現れませんが、内に秘めた潜在力は非常に大きく、一度引き出されれば、驚異的なパワーを発揮し、特に晩年に大きな成功を収めることが多いとされます。

調べ方

この格局の調べ方の核心は以下の通りです。

命局の時柱にある七殺が、天干で自ら墓庫に座すか、または時支の地支の墓庫に隠れており、かつ年柱・月柱・日柱に他の官殺星が見られないこと。

解説は以下の通りです。

  • 四墓庫(しぼこ):辰(水・土の庫)、戌(火の庫)、丑(金の庫)、未(木の庫)。
  • 殺坐庫(さつざこ):七殺の天干が自らの墓庫となる地支に座す場合。例:丙火日主で七殺が壬水の場合、壬辰時に該当。
  • 殺蔵庫(さつぞうこ):時支が七殺の庫であり、地支の蔵干に七殺が含まれる場合。例:辛金日主で七殺が丁火の場合、戊戌時(戌は火庫で、蔵干に丁火七殺を含む)。
  • 制殺入庫(せいさつにゅうこ):特殊な形で、時柱の干支が庫中の七殺を効果的に制御できる場合。例:乙木日主が丁丑時(丁火食神が丑庫中の辛金七殺を制伏する)。(注:古典では「六乙日見辛丑時」とあり、辛金七殺が自ら金庫に座す、これもこの格局の典型的な形です。)

格局の意味

時殺帰庫の命を持つ人は、まさに「厚積薄発(こうせきはくはつ)」、すなわち長い時間をかけて力を蓄え、一気に花開く人生の典型です。七殺のパワーは「庫」に収められているため、若い頃はあまり目立たず、落ち着きがあり、深い思慮と忍耐力、実力の蓄積に長けています。野心や能力は表に出さず、まるで深い淵に潜む龍のよう。しかし、運命の「鍵」が時柱の「武庫」を開く時が来れば、これまで蓄えてきた全てのエネルギー・策略・経験が一気に解放され、驚くべき事業や成果を成し遂げることができます。特に中年以降に、非常に高い地位や名声を得やすい格局です。

格局の吉凶

  • 吉(よし)

    1. 刑冲庫門(けいちゅうこもん):この格局の最大の特徴は、命局や大運で地支が時支の墓庫を「刑」または「冲」することを喜ぶ点です。古詩に「刑冲破害最為奇」とあり、刑冲はまるで宝庫を開く鍵のように、七殺の巨大なエネルギーを解放する役割を果たし、発展・出世の鍵となります。
    2. 日主強旺(にっしゅきょうおう):命主自身が強く健やかであることが必須です。宝庫が開かれた後、その激しい七殺の力をしっかりと制御し、自分のものとして活かせなければ、逆にその力に呑まれてしまいます。
    3. 運逢制伏(うんほうせいぶく):日主が強い前提で、大運が食神や傷官の地に巡る時、解放された力をうまく「制伏」し、秩序立てて権力へと転換できます。
  • 凶(きょう)

    1. 庫門緊閉(こもんきんぺい):命局や大運に刑冲がなく、時支の墓庫が動かされない場合、七殺の力は一生眠ったまま。才能はあっても発揮できず、「富屋の貧人」となります。
    2. 日主衰弱(にっしゅすいじゃく):これは格局を壊す最大の忌。日主に根がなく弱い場合、もし刑冲で庫が開かれると、まるでパンドラの箱を開けたように、七殺の攻撃を全く防げず、大凶・急病・事故などを招きやすくなります。
    3. 財星滋殺(ざいせいじさつ):日主が弱い場合、財星が庫中の七殺を生じ助けることは大忌。これにより庫中の凶煞の力が増し、庫門が開かれた時の悪影響がさらに深刻になります。
    4. 墓庫空亡(ぼこくうぼう):時支の墓庫がちょうど「空亡」に当たる場合、庫中のものが実体を持たず、名ばかりの貴格となり、現実的な恩恵を得にくくなります。

古典原文

『三命通会』

乃六乙日見辛丑時,六辛日見戊戌時,即時上一位貴以殺坐庫,故另立名。

古詩曰:「庫内偏官名庫殺,刑冲破害最為奇。運行制伏兼身旺,便是功名奮発時。」

解説

この格局は、六つの乙木日主が辛丑の時、または六つの辛金日主が戊戌の時に該当します。これは「時上一位貴」格局の中でも、七殺がちょうど自分の墓庫に座している特殊なタイプであり、別名が付けられています。

古詩の意は、「墓庫に隠れた偏官(七殺)を『庫殺』と呼ぶ。刑・冲・破・害によってこの墓庫が開かれることが、この格局で最も奇妙で素晴らしい点だ。大運が七殺を制伏し、かつ自身が強い時こそ、功名・事業が一気に花開く時である」となります。

よくある質問

時殺帰庫とは何ですか?

時殺帰庫とは、四柱推命における「時上一位貴」格局の中でも特殊かつ強力な形の一つです。時柱に現れる七殺が自らの墓庫に座す、または地支の墓庫に隠れている状態を指します。七殺のエネルギーが表面化せず、内に蓄積されるため、若い頃は目立ちませんが、晩年や運気の転換期にその潜在力が一気に発揮され、成功や地位を得やすいとされます。キーワードは「時殺帰庫」「四柱推命」「七殺」「墓庫」です。

時殺帰庫の命式を調べる方法は?

時殺帰庫の命式を調べるには、まず四柱推命の命局を出し、時柱の天干に七殺があり、その七殺が自分の墓庫に座しているか、または時支の地支内の蔵干に七殺が隠れているかを確認します。さらに、年柱・月柱・日柱に他の官殺星がないことも条件です。四墓庫(辰・戌・丑・未)や殺坐庫、殺蔵庫、制殺入庫などのパターンもチェックします。キーワードは「時殺帰庫 調べ方」「命式 チェック方法」です。

なぜ時殺帰庫が四柱推命で重要なのですか?

時殺帰庫が四柱推命で重要な理由は、七殺の強いエネルギーが墓庫に収められることで、コントロールされた大きな潜在力を持つからです。若い頃は目立たずとも、運命の転換点で一気に力を発揮し、特に晩年に成功や高い地位を得やすいという特徴があります。正しい条件下であれば、人生の飛躍や大きな成果に結びつくため、多くの人が注目する格局です。

時殺帰庫の吉と凶の特徴は何ですか?

時殺帰庫の吉の特徴は、命局や大運で地支が墓庫を刑や冲で開く場合、七殺のエネルギーが解放されて成功に繋がる点です。日主が強ければ、制御された力を最大限に活かせます。一方、凶の特徴は、刑冲が無く墓庫が開かれない場合は潜在力が発揮されず、日主が弱いと七殺の力に呑まれ凶事や不運を招きやすいことです。「時殺帰庫 吉凶 特徴」というキーワードがよく検索されます。

時殺帰庫の格局で成功するためのポイントは?

時殺帰庫の格局で成功するには、日主が強く根を持つことが重要です。運気の流れで墓庫が刑や冲などで開かれた時、七殺の強い力をしっかりコントロールできれば、社会的成功や名声を得やすくなります。逆に日主が弱い場合や墓庫が空亡だと凶作用が強まります。キーワードは「時殺帰庫 成功する方法」「時殺帰庫 ポイント」です。