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二徳扶身

二徳扶身(にとくふしん)とは、命式の中に「天徳貴人(てんとくきじん)」と「月徳貴人(げっとくきじん)」という二つの大吉星が同時に存在する格局を指します。「二徳」は十神(じっしん)ではなく、星辰の加護を象徴する特別な神煞(しんさつ)であり、天地の徳と秀気を体現するものです。その本質的な役割は、命主を助け、凶事や災厄を和らげることであり、まるで命式に備わる守護神のような存在です。古典には「乃日月会合照临、有何陰昧邪暗敢容其間?」とあり、最も善良で吉祥な神とされています。

調べ方

二徳はいずれも出生「月支(げっし)」を基準に調べ、四柱(年・月・日・時)の天干(てんかん)または地支(ちし)が該当すれば、その命式にこの星があると判断します。

具体的な調べ方は以下の通りです:

  • 天徳貴人(てんとくきじん)の調べ方(月支を基準に四柱の天干・地支を確認):

    • 寅月:
    • 卯月:
    • 辰月:
    • 巳月:
    • 午月:
    • 未月:
    • 申月:
    • 酉月:
    • 戌月:
    • 亥月:
    • 子月:
    • 丑月:
  • 月徳貴人(げっとくきじん)の調べ方(月支を基準に四柱の天干を確認):

    • 寅・午・戌月:
    • 申・子・辰月:
    • 亥・卯・未月:
    • 巳・酉・丑月:

格局の意味

二徳扶身格(にとくふしんかく)を持つ人は、生まれつき仁愛に富み、心優しく、共感力と道徳心が強い傾向があります。この格局の最大の特徴は「凶を吉に転じる」力です。たとえ人生で困難や障害に遭遇しても、多くの場合は災いを転じて福とし、難を乗り越えて幸運を掴むことができます。いわゆる「一徳扶持、衆凶解釈(いっとくふじ、しゅうきょうかいしゃく)」です。しばしば神仏の加護を受け、小人や邪気に侵されにくく、人生は比較的平穏で大きな波乱が少ないでしょう。

もし二徳自体が命式の喜用神(きようしん)(たとえば財・官・印・食)であれば、その福徳は倍増し、品格が高まるだけでなく、実際の富貴や成功も得やすくなります。一方で、二徳の本質的な役割は「救済」と「扶助」であり、命式の下限を底上げするものであって、上限を無限に引き上げるものではありません。命式の組み合わせ自体が低い場合、二徳があっても大きな災厄を免れたり、一部の凶意を和らげることはできますが、必ずしも大富大貴になれるとは限りません。

格局の吉凶ポイント

  • 吉となる要素

    1. 吉神との並臨:この格局は、財・官・印・食・禄神・天乙貴人(てんおつきじん)など他の吉神と同柱または相会することを最も喜びます。吉が重なれば、命式のレベルが大きく向上します。
    2. 日干自坐:二徳が日柱に現れる場合、「二徳臨日(にとくりんじつ)」と呼ばれ、その扶助力が最も直接的かつ身近に働き、一生無事安泰をもたらします。
    3. 三合・六合:二徳がある干支が命式内で三合・六合を形成していれば、その貴気はより安定し、福徳も長く続きます。
  • 凶となる要素

    1. 刑・冲・破・害:すべての神煞と同様、二徳がある干支が命式や大運で刑・冲・破・害を受けるのは大凶です。貴人が冲されると、その力が大きく減退し、場合によっては消失します。
    2. 空亡:二徳がある干支が空亡に入ると、貴人の力が空転し、福徳が実体を失い、凶を吉に転じる力が大きく低下します。
    3. 忌神による剋合:二徳の神が命式内の忌神に強く剋されたり合わされたりすると、その効果も制限されます。

古典文献

『三命通会』

天月二德,乃日月会合照临,有何阴昧邪暗敢容其间?故奸盗息,恶献潜,神明扶,邪鬼遁,此天地德秀之气,化凶为吉之神,人命带之,大为福德。更禄马、贵人、印绶相扶,或二德就为财官印食,合诸贵格,再遇三奇五行生旺,无伤克破坏,官荣禄显,一生不遭凶横。若犯伤破,作事无成,命不合格,贫贱凶恶,见此亦有救解。

又曰:天德宜月将相扶。正月丁喜亥将,忌见癸伤丁。二月坤宜戌将,忌寅破。三月壬宜酉将,忌戊伤。四月辛宜申将,忌丁伤。五月乾宜未将,忌己破。六月甲宜午将,忌庚伤。七月癸宜巳将,忌己伤,八月艮宜辰将,忌申破。九月丙宜卯将,忌壬伤。十月乙宜寅将,忌辛伤。十一月巽宜丑将,忌亥破。十二月庚宜子将,忌丙伤。

月德寅午戌月丙合辛,忌壬伤。亥卯未月甲合忌,忌庚伤。申子辰月壬合丁,忌戊伤。巳酉丑月庚合乙,忌丙伤。若卯此忌,不成德合矣。二德以天德为重,月德次之,变财官、印绶则加一倍福力。或日干就是,尤吉。

《秘诀》云:“天月二德临日,主一生无险无虞。更遇将星,名登相府。” 《鬼谷》云:“一德扶持,众凶解释。男逢平步青云,女值福寿俱全。” 《玉鉴》云:“卦逢生气天德合,在世长年。” 《三命钤》云:“天月德者,阴阳同类异位之德也。凡人遇之,文学超群,仁宦清显。” 《三车》云:“天月二德扶持,利官少病。” 《心镜》云:“天月二德为解救,百灾不为害。” 《相心赋》云:“二德印生,作事施恩布德。” 《幽微赋》云:“慈祥敏慧,天月二德呈祥。” 《奥旨赋》云:“命亏杀旺,要天敕二德吉祥。”

诗曰:“天原来大吉昌,若逢时日最为良。修文必定登科甲,庶俗营谋百事强。” 又:“人命若还逢月德,百事所求多利益。士农工商各相宜,兄弟妻儿无破克。” 又:“阴阳二命杀星通,化杀为权德在中。时日若逢天月德,男当一品妇褒封。” 又:“天月二德喜重逢,贵比汾阳富石崇。祖荫丰肥承福厚,不然年少步蟾宫。” 又:太阳躔度众星,居垣入局,如正月生,每日得子时,二月亥,三月戌,四月酉,五月申,六月未,七月午,八月巳,九月辰,十月卯,十一月寅,十二月丑,得此时生,更与日干支有关涉者,最吉。

現代語訳: 天徳と月徳は、太陽と月が輝き照らす場所であり、そこには陰や邪気、暗闇が入り込む余地はありません。したがって(二徳を持つ命式は)、奸邪や盗賊が近寄らず、奸臣や小人も隠れ、神仏の加護を受け、妖邪や鬼神も逃げ去ります。これは天地の徳と秀気が集まったもので、凶を吉に転じる神です。命式にこれがあれば、非常に大きな福徳となります。さらに禄神、驛馬、天乙貴人、印綬などが加われば、あるいは二徳自体が財・官・印・食であれば、さまざまな高貴な格局となり、三奇や五行が生旺の状態で、傷・剋・破壊がなければ、命主は官運隆盛、俸禄も顕著で、一生大きな災厄に遭うことはありません。もし(二徳が)損傷や破壊を受けると、何事も成し遂げられず、命式が整っていなければ、貧しく不遇な人生になりますが、それでも二徳があれば救いとなります。

また、天徳貴人は月将の助けを得るのが良いとされています。正月(寅月)の天徳は丁で、亥将が好ましく、癸水が丁火を傷つけるのは忌みます。二月(卯月)の天徳は申(坤)で、戌将が良く、寅が申を冲破するのは忌みます。三月(辰月)の天徳は壬で、酉将が良く、戊土が壬を傷つけるのは忌みます。四月(巳月)の天徳は辛で、申将が良く、丁火が辛を傷つけるのは忌みます。五月(午月)の天徳は亥(乾)で、未将が良く、己土が亥を冲破するのは忌みます。六月(未月)の天徳は甲で、午将が良く、庚金が甲を傷つけるのは忌みます。七月(申月)の天徳は癸で、巳将が良く、己土が癸を傷つけるのは忌みます。八月(酉月)の天徳は寅(艮)で、辰将が良く、申が寅を冲破するのは忌みます。九月(戌月)の天徳は丙で、卯将が良く、壬水が丙を傷つけるのは忌みます。十月(亥月)の天徳は乙で、寅将が良く、辛金が乙を傷つけるのは忌みます。十一月(子月)の天徳は巳(巽)で、丑将が良く、亥が巳を冲破するのは忌みます。十二月(丑月)の天徳は庚で、子将が良く、丙火が庚を傷つけるのは忌みます。

月徳は、寅・午・戌月は丙で辛と合し、壬水が丙を傷つけるのは忌みます。亥・卯・未月は甲で己と合し、庚金が甲を傷つけるのは忌みます。申・子・辰月は壬で丁と合し、戊土が壬を傷つけるのは忌みます。巳・酉・丑月は庚で乙と合し、丙火が庚を傷つけるのは忌みます。これらの忌みを犯すと「徳合」とはなりません。天徳と月徳のうち、天徳の方がより重要で、月徳は次に位置します。もし二徳が命中の財・官・印綬であれば、その福力は倍増します。また、日干自体が二徳の天干であれば、特に吉となります。

『秘诀』には「天徳と月徳が日柱に臨めば、一生危険や憂いがない。さらに将星が加われば、宰相の地位に登る」とあります。 『鬼谷』には「一徳の扶持があれば、あらゆる凶神も解消される。男性は順調に出世し、女性は福寿を全うする」とあります。 『玉鑑』には「卦中に生気と天徳が合すれば、長寿を得る」とあります。 『三命鈐』には「天月徳は陰陽同類で位置が異なる徳秀の気であり、これを持つ者は文学に秀で、仁厚で地位も高い」とあります。 『三車』には「天月二徳の扶持があれば、官運に恵まれ病も少ない」とあります。 『心鏡』には「天月二徳は救済の神であり、百災も害をなさない」とあります。 『相心賦』には「二徳が印星となって生じれば、恩徳を広く施す」とあります。 『幽微賦』には「慈愛と聡明さ、天月二徳の祥瑞を示す」とあります。 『奥旨賦』には「命式が弱く七殺が旺盛な場合、天徳・月徳の吉祥が必要」とあります。

詩には「天徳は元来大吉星であり、時柱や日柱にあれば最良。学問を修めれば必ず科挙に合格し、一般人も事業が順調に進む」とあります。 また「命式に月徳があれば、求めることは多くが叶う。士農工商いずれにも適し、兄弟・妻・子にも破綻がない」とあります。 さらに「男女問わず、命式に七殺があっても、二徳があれば殺を権に転じ、その徳が現れる。時柱や日柱に天徳・月徳があれば、男性は高官に、女性は褒賞を受ける」とあります。 また「天徳と月徳が重なれば、その貴さは汾陽王(郭子儀)に比肩し、富は石崇に匹敵する。祖先の恩恵が厚く、福を受け継ぎ、若くして科挙に登ることもできる」とあります。

また一説には、太陽が星々の間を運行する軌跡に基づき、その星垣に入ることで吉となるとされます。たとえば正月生まれは毎日子時、二月生まれは亥時、三月生まれは戌時、四月生まれは酉時、五月生まれは申時、六月生まれは未時、七月生まれは午時、八月生まれは巳時、九月生まれは辰時、十月生まれは卯時、十一月生まれは寅時、十二月生まれは丑時が吉とされ、さらにその時柱の干支が日柱と良好な関係にあれば、最も吉となります。

よくある質問

二徳扶身とは何ですか?

二徳扶身とは、命式内に天徳貴人と月徳貴人という二つの大吉星が同時に存在する特別な格局を指します。二徳は十神ではなく、星辰の加護を象徴する神煞で、天地の徳と秀気を体現します。主な役割は命主を守護し、凶事や災厄を和らげることです。古典では最も吉祥な神とされ、一徳扶持で多くの凶意を解消できると記述されています。命式に二徳扶身があると、人生が比較的安泰になる傾向があります。

二徳扶身の調べ方はどのように行いますか?

二徳扶身の調べ方は、出生の月支を基準に四柱(年・月・日・時)の天干や地支を確認します。天徳貴人は月支ごとに該当する天干や地支が異なり、月徳貴人は月支ごとに特定の天干を探します。例えば、寅月なら天徳貴人は丁、月徳貴人は丙となります。命式内に対応する干支や天干があれば、二徳扶身格が成立します。正確な調べ方は一覧表を参考にしてください。

なぜ二徳扶身が命式で重要なのですか?

二徳扶身が命式で重要なのは、凶を吉に転じる力を持つからです。天徳貴人と月徳貴人の同時存在は、命主の人生に災厄や困難があっても、それを和らげたり福に転じたりする守護神のような役割を果たします。また、他の吉神と並臨したり、日柱に現れると、その扶助力が最大化されます。人生の安定や幸運、官運の向上に直結するため、命式分析で重視されます。

二徳扶身格の吉凶ポイントは何ですか?

二徳扶身格の吉凶ポイントには、吉神との並臨や日干自坐、三合・六合の形成が挙げられます。これらが揃えば福徳や安定が長く続きます。一方で、刑・冲・破・害や空亡、忌神による剋合を受けると、二徳の力が減退し、福徳の実現が難しくなります。命式の組み合わせ次第で効果が変わるため、詳細な命式分析と運勢の流れを確認することが重要です。

二徳扶身が命式にあるとどんな影響がありますか?

命式に二徳扶身があると、仁愛や共感力が高まり、人生において災厄を避けやすく、困難を乗り越えやすくなります。また、神仏の加護を受けやすく、小人や邪気に侵されにくい特徴があります。二徳が命式の喜用神(財・官・印・食)であれば、福徳が倍増し、富貴や成功を得やすくなります。ただし、命式の組み合わせが低い場合は、災厄回避や凶意の和らげ効果が中心となります。