メインコンテンツまでスキップ

支配の夢

夢の象(しょう)

支配は、権勢や地位、状況の掌握、人心の向背を主とし、徳による支配で衆人の心が帰服するのは吉、霸道で横暴で衆人が叛き離れていくのは凶とされ、官位や権勢、気宇の広さ、得と失、禍と福を象徴します。

解夢総訣(かいむそうけつ)

徳をもって衆を統べれば、福禄は深く重なり; 人心が帰服すれば、前程は栄え盛んとなる。 霸道で権力を専有すれば、禍事が暗に生じ; 衆に叛かれ見放されれば、運勢は衰え尽きる。

象曰(しょうえつ)

群倫を掌握し統御すれば、気運は超群となる; 仁を施し徳を布けば、福沢が満ち満ちて臨む。 権力を恃みおごりふるまえば、心穏やかならず; 衆を失い寄る辺なければ、功業成りがたし。

分境解説(ぶんきょうかいしゃく)

  1. 徳をもって人を服させ、一地方を統治し尊敬を受ける夢:気宇が広大なことを主とし、貴人の賞識や引き立てを得やすく、官途や事業に権力掌握や昇進の機あり。
  2. 事務を統治し秩序正しく、四方穏やかな夢:物事を手際よく処理し責任感があり、大局を掌握でき、家業や事業の基盤が確固として長続きすることを主とする。
  3. 暴政を敷き、厳しく高圧的で、人を眼中に置かない夢:才能を過信しおごりたかぶることを主とし、人々の非難を招きやすく、人望が失われ運勢が下降する。
  4. 自らが統治権を失い、他人に取って代わられる夢:地位が打撃を受けることを主とし、現在の立場が他人に奪われやすく、現状を守り低姿勢で目立つことを避けるべし。
  5. 他人に支配・束縛され、従順に命令に従う夢:目下は規則を守り、取り決めに従うのが良く、むやみに強く出たり進み過ぎるのは避け、時機を静かに待つべきことを主とする。

核心象義(かくしんしょうぎ)

支配は、権勢と地位、状況の掌握、人心の向背、事業や官位 を象徴します。徳で衆を統べ、統治が秩序正しく、尊敬を受けるのは吉とされ、権力掌握や昇進、基業の確立、将来の繁栄を主とします。一方、横暴で人を抑えつけ、衆人が叛き離れ、権力を失い退位するのは凶とされ、人望の衰退、地位の動揺、運勢の凋落を主とします。権勢の貴さは、徳をもって人を服させること。謙虚でおごらず、礼節と節度を守ることが、初めて権勢と幸福の運を長く保つことができるのです。

古典からの参照

  1. 《周公解夢》

夢統治者主權榮,以德服眾福祿盈;治事井然基業固,霸道驕橫禍暗生;失權退位多波折,受制安守待時興。

解釈: 支配・統治する夢は、権勢や栄誉の到来を主とします。徳行をもって衆人を心服させれば、福禄は自然に満ち溢れます。統治される事柄が条理正しければ、自分の基業は揺るぎなく固くなります。横暴で傲りたかぶれば、災いや隐患が静かに生じ始めます。権力を失い地位を退けば、人生には多くの変転や起伏が訪れます。他人に制約され服従を守れば、静かに時機を待てば必ず興隆の日が来ます。

  1. 《夢林玄解》

統治者,掌權馭眾、居位臨民之象也;德足以服人,則位固運昌;驕足以失眾,則名損勢衰;有權而懷謙,福可長守;無德而居位,禍必相隨。

解釈: 支配することは、権力を掌握し大衆を統御し、高位について人民に臨む兆しです。徳が人々を心服させるのに足れば、地位は固く運勢は栄えます。高慢さが大衆を失わせるのに足れば、名声は傷つき勢いは衰えます。権力を持ちながら謙虚さを忘れなければ、幸福は長く保つことができます。徳なくして地位につけば、災禍が必ず付き従います。

占断分述(せんだんぶんじゅつ)

  • 吉占(きっせん):徳をもって衆を統べ、人から尊敬され、統治が秩序正しく、人心が帰服する。権力掌握や昇進、基業の確立を主とし、大吉。
  • 平占(へいせん):他人が支配するのを傍観し、権力や地位に執着せず、淡々と過ごす。自身には権勢の浮き沈みはなく、平穏な日々を送る。
  • 凶占(きょうせん):暴政を敷き権力を一手に握り、高慢で傍若無人、衆人に叛かれ離れられ、権力を失い退位する。地位の動揺、人望の衰退を主とし、凶。

よくある質問

質問:夢の中で自分が徳をもって人々を率いて統治している夢は、どんな前兆ですか?
回答:吉兆です。気宇の広さが向上し、昇進、権力掌握、重要な任務を任される機会が得やすくなり、尊敬を受けます。

質問:夢の中で自分が横暴に権力を行使し大変傲慢だったのですが、何に注意すべきですか?
回答:高慢になり人心を失いやすく、他人の妬みや非議を招きやすいです。控えめで謙虚であることを心がけ、才能を過信して人を見下してはなりません。

質問:夢の中で他人に支配・束縛されるのは何を意味しますか?
回答:目下は時機が熟しておらず、身の程をわきまえ、取り決めに従うのが良く、無理に目立とうとせず、力を蓄え転機を待てば良いということを意味します。

質問:支配の夢は全体として吉ですか、それとも凶ですか?
回答:夢の細部によって判断します。吉象は「徳をもって衆を統べ、人から尊敬され、統治が秩序正しく、人心が帰服する。権力掌握や昇進、基業の確立を主とし、大吉。」を参考にします。凶象は「暴政を敷き権力を一手に握り、高慢で傍若無人、衆人に叛かれ離れられ、権力を失い退位する。地位の動揺、人望の衰退を主とし、凶。」を見ます。他人が支配するのを傍観し、権力や地位に執着せず、淡々と過ごす。自身には権勢の浮き沈みはなく、平穏な日々を送る。

質問:支配の夢で、凶象として読む場面はどれですか?
回答:暴政を敷き権力を一手に握り、高慢で傍若無人、衆人に叛かれ離れられ、権力を失い退位する。地位の動揺、人望の衰退を主とし、凶。この種の場面は、題名だけで決めず、本篇の凶象に沿って読むのが自然です。